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ウイスキー (Whisky)

ウイスキー (Whisky)

スコッチ・ウイスキー
 スコットランドで蒸溜、熟成、ボトリングされたウイスキーを総称してスコッチ・ウイスキーと呼びます。
 穀物が原料、酵母により発酵させ、94.8度以下で蒸溜したものなど厳密な定義があり、製造法の違いからモルト、グレーン、ブレンデッドの3種類に分類されます。
モルト・ウイスキー
 ピート(泥炭:麦芽乾燥時にピートを焚くことでスモーキー・フレーバー(燻煙香)が生まれる)の煙臭をしみ込ませた大麦麦芽(モルト)だけを原料に単式蒸溜噐で2度蒸溜、オーク樽で時間をかけて熟成させたもの。
ブレンデッド・ウイスキー
モルト・ウイスキーとグレーン・ウイスキーをブレンドしたもの。10〜50種のモルトをバッティングしてベースを造り、そこにグレーンをブレンドしたもの。
グレーン・ウイスキー
 トウモロコシ約8割に大麦麦芽約2割を混ぜて、連続式蒸溜機で蒸溜したもの。ピート香が無く、ソフトでマイルドな味わいが特徴。モルト・ウイスキーのような蒸溜所ごとの個性はほとんど出ない。


アイリッシュ・ウイスキー
 英国ブリテン島の西に位置するアイルランド島で生産されるウイスキーの総称。
大麦麦芽、未発芽の大麦、ライ麦、小麦などを混ぜて原料とし、大型単式蒸溜噐で3回蒸溜。溜出液の中溜部分を樽詰めして熟成したものをストレート・アイリッシュ・ウイスキー(原酒)と呼びます。
 1970年代半ばまで、ストレート・ヴァッティングで主に造られていたアイリッシュ・ウイスキーですが、現在では、原酒は各種ブランドのベースとして使用され、トウモロコシを主体としたグレーン・スピリッツをブレンドしたタイプが主流です。 150年程前、麦芽に高額の税金が課せられるようになったため、麦芽の量を減らし、当時大量にあった大麦を使用。これが結果的に大麦の芳香性が高いアイリッシュ・ウイスキー独自性を生み出しました。現在は、1608年創設のアイルランド最古の蒸溜所ブッシュミルズ(ペルノ・リカール社所有)、ミドルトン(1975年創設、アイルランド・ディスティラーズ所有)とクーリー(1987年創設、独立系)の3カ所が稼動してますが、世界的シェアはまだごくわずかです。
ストレート・アイリッシュ・ウイスキー(原酒)
 アルコール分が平均85%と高濃度なため副生成分による雑味が少なく、スコッチ・ウイスキーのモルト原酒に比べて軽いのが特徴。3年以上の熟成を経て、穀物の香味が溶け込みマイルドな味わダンダークのいとなります。蒸溜所は島南部のミドルトン、北部のブッシュミルズ、ダンダークのクーリーの3カ所が稼動。
アイリッシュ・ウイスキー
 ストレート・ウイスキー(原酒)をそのまま商品化する場合もありますが、生産量が多いのは、原酒にグレーンをブレンドした、より軽めのタイプ。もともとピートによるスモーキー・フレーバーがないぶん、スコッチ・ウイスキーのブレンデッドと比べて、かなりスッキリした味わいになっています。


アメリカン・ウイスキー
 アメリカン・ウイスキーは連邦法によって、穀物を原料にアルコール分95度未満で蒸留後、オーク樽で熟成させたもの(コーン・ウイスキーは熟成させなくてもよい)、及びそれにスピリッツをブレンドしたもので、アルコール分40度以上で瓶詰めしたもの、と規定されています。
バーボン・ウイスキー
 ケンタッキー州バーボン郡で誕生したバーボン・ウイスキー。
原料に51%以上80%以下のトウモロコシを使用し、バーボン独特の風味をつけるため内部を焦がした(チャ−)樽で2年以上熟成されたものをストレート・バーボン・ウイスキーと呼びます。樽同士のブレンドをせずに、熟成のピークにあるひと樽のみを少量瓶詰めしたものがシングル・バレル・バーボン、5〜10樽の優良バーボンをブレンドした数量限定ものがスモール・バッチ・バーボンと呼びます。
チャ−:熟成樽の内側を焼くこと。バーボンの熟成には、このチャ−したオーク樽を用いる。
テネシー・ウイスキー
 基本的にはバーボン・ウイスキーに分類され、テネシー州で造られ、蒸溜されたばかりの原酒をテネシー州産のサトウカエデの木炭でろ過し樽熟成されたものた物をテネシー・ウイスキーと呼びます。
ライ・ウイスキー
 原料にライ麦を51%以上使用したもの。チャ−樽で2年以上熟成させたものをストレート・ライ・ウイスキーと呼びます。アメリカン・ウイスキーはペンシルバニア州でライ麦主体のウイスキーが造られたことが始まりとされてます。
コーン・ウイスキー
 原料にトウモロコシを80%以上使用したもので、樽熟成させていないか、熟成させる場合には内側を焦がしていないオーク新樽、またはチャ−樽の古樽を使っているもの。2年以上熟成させたものをストレート・コーン・ウイスキーと呼びます。


カナディアン・ウイスキー
 カナダのウイスキー造りはアメリカ独立戦争後、独立に批判的な英国系の農民達がカナダに移住し穀物を生産を始めた頃から本格化します。18世紀後半、穀物の過剰生産が起り、その余剰穀物を使って製粉所が蒸溜酒の製造を始めました。
 19世紀後半までは、ライ麦を使用したウイスキーが主流でしたが、連続式蒸溜機の導入、トウモロコシの使用など、次第に軽めに変化していきます。
 その後アメリカの禁酒法を背景に、カナディアン・ウイスキーは市場を拡大していきます。
 カナディアン・ウイスキーは「穀物を原料に、酵母により発酵、カナダで蒸溜し、180リットル以下の樽で最低3年間熟成したもの」と定義されています。
カナディアン・ウイスキー
 カナダで造られているウイスキーの総称。フレーバリーでライト&マイルドな風味が特徴。ライ麦主体のフレーバリング・ウイスキーに、トウモロコシ主体のベース・ウイスキーをブレンドする。どちらの原酒も最低3年の樽熟成が義務付けられている。
ライ・ウイスキー
 ライ麦の比率が51%以上であれば、とくに「ライ・ウイスキー」の表示をラベルに入れることができます。
フレーバリー・ウイスキー
 香り高いウイスキーのこと。


日本のウイスキー
 大麦麦芽などを発芽させた穀類を原料に、アルコール分95度未満で蒸溜させたものが、日本のウイスキーの定義となります。
 穀物が原料、モルト・ウイスキーのうち、他の蒸溜所の原酒とヴァッティングしていないものに限りラベルにシングル・モルトと表示できます。しかし、これには法的制限がありません。
 日本のウイスキーは、モルト・ウイスキーとブレンデッド・ウイスキーが主流で、ブレンデッド・ウイスキーもモルト・ウイスキーがベースとなっているため、スコッチ・ウイスキーに似たマイルドな味わいが特徴です。しかし、スモーキー・フレーバー(燻煙香)は抑えられてるのでアイリッシュ・ウイスキーに通じる芳香性の高いライトな味わいも合せ持っています。
モルト・ウイスキー
 ピート香を染み込ませた大麦麦芽のみを原料に発酵後、単式蒸溜噐で2回蒸溜(連続式蒸溜機で蒸溜する場合も同じ)。オーク樽で時間をかけて熟成させる。ピート香と樽香がのったコシの強さが特徴。
ブレンデッド・ウイスキー
 モルト・ウイスキーの風味を中核にすえて、グレーン・ウイスキーをブレンドしたもの。モルト+グレーンだけでなく、アルコールやスピリッツとのブレンドも行われている。



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